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老健施設の医療・ケア体制とは?現場の役割と支援の仕組みを解説

  • 医療法人 博順会
  • 7月23日
  • 読了時間: 17分
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▶︎1. 老健施設における医療・ケア体制の重要性


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1.1 老健施設とは?基本的な役割と特徴

老健施設(介護老人保健施設)は、病院と在宅の中間的な役割を担う介護保険施設です。医療とリハビリ、日常生活のサポートを一体的に提供し、自宅での生活に戻るための準備を支援するのが目的です。


最大の特徴は「在宅復帰」をゴールに据えている点です。入所者は一定期間施設で生活しながら、必要な医療や介護、リハビリを受け、できるだけ早く自宅での生活に戻れるよう支援を受けます。


たとえばこんな特徴があります。

  • 医師や看護師が常駐し、医療的ケアも可能


  • 理学療法士や作業療法士によるリハビリが充実


  • 介護職員による日常生活支援


  • 短期間の入所から中期的な療養まで対応


  • 家族との連携や退所後のフォローも重視


忙しい家族にとっては、医療と介護の両面をカバーしてくれる安心感があります。たとえば、病院での治療が終わった後すぐに自宅に戻るのが難しい方でも、老健施設で一定期間リハビリを受けることで、体力や生活力を回復しやすくなります。


一方で、こんな誤解や失敗もあります。


  1. 「特別養護老人ホームと同じ」と思っている  

    →老健は一時的な入所が前提で、終身入居を前提とする施設ではありません。


  2. 医療面が不十分だと思い込んでいる  

    →実際には医師・看護師が配置されており、基礎的な医療ケアはしっかり行われています。


  3. リハビリの内容をよく確認せず入所する  

    →施設ごとにリハビリの体制や方針は異なるため、事前にしっかり確認することが大切です。


老健施設は、医療・介護・生活支援をバランスよく受けられる場として、多くの高齢者にとって大きなサポートになります。


1.2 老健施設における医療とケアの役割

老健施設では、医療とケアが密接に連携し、高齢者の生活の質を向上させることを目的としています。医療は、病状の管理や健康維持を支援し、ケアは日常生活のサポートを提供する役割を担います。これらの役割はそれぞれ異なりますが、どちらもお互いに補完し合う形で利用者に最適なサービスを提供しています。


医療の役割 

医療面では、入所者の健康状態に合わせた治療やケアが行われます。これには、慢性疾患や急性疾患の治療、日常的な健康チェック、薬の管理などが含まれます。また、医師や看護師による定期的な診察や、リハビリテーションとの連携も重要な要素です。


例えば、糖尿病の管理や高血圧の治療などが日常的に行われ、入所者ができる限り自分の体調に合わせた生活ができるよう支援されています。


ケアの役割 

ケアは、生活支援や介護全般を含みます。食事や排泄、入浴などの日常的な支援に加え、入所者が自立した生活を送れるよう、リハビリテーションを通じた機能回復も行われます。特に、身体的なリハビリだけでなく、認知症ケアや精神的なサポートも含まれており、心身の健康をトータルで支援します。


たとえば、ある入所者が歩行に不安を抱えていた場合、理学療法士がその人の状況に合わせたリハビリメニューを提案し、看護師は健康状態をモニタリングして治療を行います。こうした連携によって、入所者の回復や維持を支援する体制が築かれています。


また、医療とケアが連携することで、次のようなメリットがあります:


  • 早期の病状発見と対応:医師と看護師が定期的にチェックを行うことで、病気が悪化する前に早期に対処できる。


  • 入所者のQOL向上:ケアスタッフによる日常的な支援とリハビリが相乗効果を生み、入所者がより自立した生活を送れるようになる。


  • 家族への安心感:医療とケアの両面を施設でカバーできるため、家族も安心して任せることができる。


医療とケアが相互に支え合う体制は、老健施設の大きな強みとなり、入所者にとって重要な支えとなっています



▶︎2. 医療体制の実際:老健施設での医療提供の現状


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2.1 医療従事者の配置と役割

老健施設では、医療従事者が常駐しており、入所者に対して継続的な医療ケアを提供しています。施設によっては、医師、看護師、薬剤師、理学療法士など、さまざまな専門職が協力して医療体制を構築しています。


医療従事者の配置は、施設の医療体制にとって非常に重要な要素です。医師をはじめとした医療従事者は、入所者が日常的に抱える疾患に対応し、必要に応じて治療を行います。例えば、高血圧や糖尿病、心疾患などの慢性疾患を持つ高齢者が多く、定期的な健康チェックや薬の管理が求められます。


具体的な配置は以下のようになります。


  • 医師:定期的な診察を行い、急性の症状が出た場合には迅速に対応します。また、リハビリの方針や薬の処方など、総合的な健康管理を担います。


  • 看護師:入所者の健康管理や日常的なケアを行い、必要に応じて医師との連携を取りながら対応します。看護師は薬の管理や体調の変化を見逃さないよう、細やかなケアを行います。


  • 薬剤師:薬の調整や管理を行い、入所者が服用する薬が適切であるかを監視します。また、薬の副作用や相互作用にも配慮し、最適な治療が行われるようサポートします。


  • 理学療法士・作業療法士:身体的なリハビリテーションを行い、入所者ができる限り自立した生活を送れるよう支援します。歩行訓練や筋力トレーニング、日常生活の動作練習など、個別のリハビリ計画を作成します。


医療従事者の連携は、特に高齢者にとって非常に重要です。医療の質を高めるためには、各専門職が協力し、情報共有を行いながらケアを提供することが欠かせません。


たとえば、ある入所者が複数の疾患を持っている場合、医師が診察を行い、看護師が体調の管理を行い、薬剤師が処方薬を確認し、理学療法士がリハビリを実施することで、入所者の健康状態が総合的にケアされます。このように、各専門職が役割分担し、互いに協力することで、より高品質なケアを提供できるのです。


2.2 老健施設内での医療サービス提供の流れ

老健施設での医療サービスは、入所から退所まで一貫して提供され、入所者が安心して療養できるようにサポートされています。以下はその流れを簡潔にまとめたものです。


1. 入所時の健康チェックと初期評価

  • 健康状態の把握: 入所者の既往歴や現在の病歴を医師が確認します。


  • 必要な検査: 血液検査や画像診断など、入所者の健康状態に応じた検査が行われます。


  • ケアプランの作成: 健康状態に基づいて、個別のケアプランが作成され、今後の治療方針が決定されます。


2. 日常的な健康管理

  • バイタルサインの監視: 看護師が定期的に血圧、体温、脈拍をチェックし、異常があれば迅速に対応します。


  • 慢性疾患の管理: 高血圧や糖尿病などの管理が行われ、薬の管理や生活習慣の指導がされます。


  • 体調のモニタリング: 食事や運動の状況を看護師が観察し、必要な支援を行います。


3. リハビリテーションの実施

  • 個別リハビリ計画: 理学療法士や作業療法士が入所者の状態に合わせたリハビリプランを作成します。


  • 身体機能の回復: 歩行訓練、筋力トレーニング、認知症ケアなどが行われます。


  • 自立支援: 入所者が自立した生活を送れるように、日常生活動作(ADL)の改善を目指します。


4. 定期的な医師の診察と治療

  • 定期診察: 医師が定期的に入所者を診察し、病状の変化や治療の進行状況を確認します。


  • 治療計画の調整: 病状に応じて治療方針や薬の調整が行われます。


  • 医療チームとの連携: 看護師、リハビリスタッフと情報共有を行い、総合的なケアを実施します。


5. 退所準備と家族への支援

  • 退所前のリハビリ強化: 退所時に自宅での生活ができるよう、リハビリが強化されます。


  • 家族への指導: 家族に向けて、退所後の生活支援や介護方法、リハビリの進め方について指導が行われます。


  • 退所後のフォローアップ: 訪問看護や福祉サービスの紹介、退所後のサポートが提供されます。


2.3 医療とケアの連携の重要性

老健施設において、医療とケアの連携は非常に重要です。医療とケアがうまく連携することで、入所者に対する支援がより効果的になり、健康管理や生活支援が一貫性を持って提供されます。特に高齢者は複数の疾患を抱えていることが多く、医療とケアの両面からのサポートが必要です。


医療とケアの連携がうまく機能することで、以下のようなメリットがあります。


1. 健康状態の総合的な管理


  • 異常の早期発見: 看護師が入所者の日常的な健康状態を監視し、異常を医師に報告することで、早期に病気を発見し対応できます。


  • 治療とケアの一貫性: 医師が決定した治療方針に基づき、看護師やケアスタッフがその方針を日常的に実行します。これにより、治療とケアが無駄なく進み、効果的に入所者の健康を支えることができます。


2. 生活の質(QOL)の向上


  • 自立した生活を支援: 医療とケアが連携することで、入所者の身体的・精神的な支援が両面で行われます。リハビリスタッフが身体機能を回復させる一方、看護師は健康状態を安定させ、ケアスタッフは日常生活のサポートを行います。


  • 精神的なサポート: 心のケアにも医療とケアの連携が重要です。認知症の進行を防ぐための活動や、精神的なストレスへの対処法も医療とケアスタッフが協力して支援します。


3. 入所者の回復と退所準備の強化


  • 退所後の生活支援: 退所を控えた入所者には、医療とケアスタッフが協力して、退所後の生活支援を行います。医師が退所後の健康管理のアドバイスを行い、ケアスタッフが自宅でできる支援方法を家族に指導することで、退所後の生活がスムーズに進みます。


  • リハビリの効果最大化: 医療スタッフが定期的に状態をチェックし、リハビリスタッフがその情報をもとにリハビリ計画を調整します。これにより、回復の過程をよりスムーズに進めることができます。


医療とケアの連携が良好であれば、入所者にとっての安心感が高まり、家族にとっても大きなサポートとなります。特に高齢者の多くは、複数の治療が必要であり、医療とケアの両面から支えが必要不可欠です。



▶︎3. ケア体制の実際:老健施設でのケアの提供方法


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3.1 ケアスタッフの配置と教育

老健施設のケア体制を支えているのは、介護福祉士や介護職員などのケアスタッフです。彼らの存在は、入所者の毎日の生活を支える基盤であり、適切な配置と継続的な教育がケアの質を大きく左右します


1. ケアスタッフの配置基準


  • 介護保険制度に基づく人員配置: 老健施設には、介護保険法に基づいて一定数の介護職員を配置することが義務づけられています。入所者3人に対して1人以上の職員が必要とされており、これにより日常的な支援がしっかり行える体制が整えられています。


  • 24時間体制の支援: 夜間もスタッフが常駐し、トイレ介助や急変対応など、入所者が安心して生活できる環境が維持されています。


2. 教育・研修制度の重要性

  • 新任職員への導入研修: 初めて老健施設で働く職員には、入所者との接し方、施設の方針、介護技術などの基礎を丁寧に教える導入研修が用意されています。


  • 継続教育とスキルアップ: ケアの質を維持・向上させるために、定期的な研修や勉強会が開催され、認知症ケア、感染症対策、介助技術など、幅広いテーマが取り上げられています。


  • 多職種連携の理解: 医師、看護師、リハビリスタッフなど他職種との連携を円滑にするためのコミュニケーション研修も重要視されています。


3. よくある課題と対策


  • ①スタッフ間の技術差  

    → 経験の浅いスタッフとベテランの間にケアの質に差が出ることがあります。これに対し、OJT(現場指導)を通じて技術と知識の継承を行い、全体のレベルアップを図っています。


  • ②業務負担の偏り  

    → 特定の職員に業務が集中するとミスやストレスの原因になります。業務のマニュアル化や業務分担の見直しによって、負担を均等化しています。


  • ③モチベーションの維持  

    → ケアの仕事は感情労働が多く、精神的な疲れもたまりやすいです。そのため、定期的な面談や外部研修への参加支援などでモチベーション維持を支援しています。


ケアスタッフの専門性とチームワークが高まることで、入所者に対する支援の質も飛躍的に向上します。人員配置と教育体制の両輪がしっかり機能することが、安心できる施設づくりには欠かせません。


3.2 生活支援とリハビリテーション

老健施設においては、入所者の「生活の質(QOL)」を高めるために、日常生活の支援とリハビリテーションの両立が欠かせません単に生活を維持するだけでなく、自立に向けた回復支援が重視されています


1. 生活支援の内容

  • 食事介助:自力で食事が難しい方には、介護スタッフが付き添い、栄養が十分摂れるようサポートします。


  • 排泄・入浴介助:身体状況に応じてトイレ誘導やおむつ交換、入浴介助が行われ、衛生管理が徹底されています。


  • 衣類の着脱や整容:毎日の身だしなみを整えることで、入所者の尊厳や自信を支えます。


  • レクリエーション活動:音楽、体操、季節のイベントなどを通じて、生活にハリを持たせる工夫がされています。


2. リハビリテーションの提供体制

  • 個別リハビリ:理学療法士(PT)、作業療法士(OT)によって、個別の機能回復訓練が実施されます。歩行練習や関節運動、日常動作訓練などが中心です。


  • 集団リハビリ:複数名で体操や簡単な筋力トレーニングを行い、他者との交流も図りながら身体機能の維持を目指します。


  • 認知症対応リハビリ:認知機能の低下を予防・緩和するための、簡単な計算や会話トレーニング、回想法などが取り入れられています。


3. リハビリと生活支援の連携

  • 生活行為に直結した訓練:トイレまでの移動訓練、食事の姿勢調整、浴室での動作練習など、生活支援とリハビリが連動しています。


  • 職員間の情報共有:介護スタッフとリハビリスタッフが日々情報を共有し、ケアの方針をすり合わせています。


  • 日常生活に活かせるリハビリ:実践的な訓練によって、入所者自身が「できること」が増えるように支援されています。


4. よくある問題とその対応

  • ①モチベーションの低下  

    → 高齢者の中にはリハビリへの意欲が続かない人もいます。その場合は、目標を細かく設定し、「できた」を実感できるように工夫します。


  • ②リハビリ内容が合わない  

    → 決まりきったプログラムでは効果が出にくいため、毎回の状態を見ながら柔軟に内容を調整します。


  • ③支援と干渉の境目が曖昧に  

    → 過干渉になると自立を妨げてしまうため、あくまで「支援」に留める意識をスタッフ全体で共有しています。


リハビリと生活支援がうまく噛み合うことで、入所者の自立度が高まり、退所後の在宅生活にもスムーズに移行できます。


3.3 心のケアと社会的支援

老健施設では、身体的なケアや医療と並んで、心のケアと社会的つながりの支援も非常に重要な役割を担っています。高齢者の心の健康が安定していなければ、身体のリハビリや生活支援もうまく機能しません。


1. 心のケアの具体的な内容

  • 日常会話や傾聴:介護スタッフが入所者の話をしっかり聞き、孤独感や不安感の軽減を図ります。たとえば「今日の体調どうですか?」という一言が心を和らげます。


  • 精神的サポート:必要に応じて、精神科医や心理士が介入し、不安症状や軽度のうつ状態に対する対応が取られます。


  • 認知症ケア:記憶力の低下や混乱に対して、丁寧な対応とリハビリ、落ち着いた環境づくりが行われます。


2. 社会的支援と交流の取り組み

  • グループ活動の実施:体操、ゲーム、音楽療法、季節行事など、他者とのコミュニケーションを促進するプログラムが用意されています。


  • 家族とのつながりの維持:面会の機会を積極的に設けるほか、オンライン面会や手紙のやり取りなど、家族との関係が維持できるよう工夫されています。


  • 地域との交流:ボランティアの受け入れや、地元の学校との連携による行事など、地域社会との接点づくりにも力を入れています。


3. 心のケアに関する課題と対策


  • ①閉塞感のある生活になりやすい  

    → 施設内の生活はパターン化しやすく、刺激が少なくなることがあります。週ごとのイベントや日替わりメニューなどで変化を持たせる工夫をしています。


  • ②コミュニケーション不足  

    → スタッフの業務が多忙で、つい会話が減ることも。時間帯を分けて余裕を持たせ、心の通ったやり取りができる体制を整えています。


  • ③家族との関係希薄化  

    → 距離や状況により家族の来訪が難しいケースでは、定期的な電話や施設側からのレポート送付で情報共有と安心感を提供しています。


心のケアと社会的支援は、入所者が施設内でも「自分らしく」生きるために欠かせない要素です。身体と心の両面を大切にすることが、老健施設の本来の役割とも言えます。



▶︎4. 医療・ケア体制における課題と解決策

4.1 医療スタッフの不足と対応

老健施設では、医療スタッフの確保が大きな課題になっています特に医師や看護師の慢性的な人手不足は、医療体制全体に影響を与える問題です


よくある問題


  • 医師の配置基準を満たしていても、常勤が確保できない

  • 夜間の医療対応が限られる

  • 看護師の業務過多によりケアの質が低下しがち


対応策


  • 非常勤医師や外部医療機関との連携強化

  • 夜間対応をサポートする看護体制の拡充

  • 看護助手の活用で業務の一部を分担


スタッフ不足に対しては、外部支援や職種間連携でカバーする工夫が進められています。


4.2 ケア体制の質向上に向けた取り組み

老健施設では、介護サービスの質を高める取り組みが求められていますスタッフのスキル向上とチーム連携がケアの質に直結します


主な取り組み


  • 定期的な研修会の実施(認知症ケア、感染症対策など)

  • ケアマニュアルの整備で業務を標準化

  • チームカンファレンスによる情報共有の強化


課題と工夫


  • 忙しさで研修に参加できない → シフト制やeラーニングを導入

  • 経験差によるケアのバラつき → OJTやロールプレイでフォロー


質の高いケア提供には、現場全体での継続的な努力と仕組みづくりが鍵です


4.3 利用者とのコミュニケーションの強化

入所者との信頼関係を築くには、日常的なコミュニケーションが欠かせません安心感を与える声かけや表情も重要なケアの一部です


よくある課題


  • 業務優先で会話が不足しがち

  • 認知症の方との対応に戸惑う

  • 一方的な声かけで反応が得られない


主な改善策


  • 毎日のルーティンに「話す時間」を明確化

  • 表情や視線を使った非言語コミュニケーションの研修実施

  • 認知症ケア研修で接し方のスキルアップ


短い時間でも気持ちを通わせる工夫が、入所者の安心と信頼を生み出します。



▶︎5. 医療・ケア体制の将来と展望

5.1 高齢化社会に対応した体制の進化

超高齢社会を迎えた今、老健施設の医療・ケア体制も変化が求められていますより複雑なニーズに対応するための柔軟な体制構築が進んでいます


主な変化と対応


  • 医療依存度の高い入所者が増加

    → 看護師のスキル強化と外部医療との連携強化


  • 認知症対応の需要拡大

    → 認知症専門ケアチームの設置


  • 在宅復帰支援の強化

    → 退所支援専門員の配置や退所前リハビリの充実


今後も、医療・ケアの質と効率を両立する体制整備が求められています。


5.2 先進的な取り組みとその可能性

老健施設では、質の高いケアを維持するために、さまざまな先進的な取り組みが始まっていますICTや地域連携の活用で、効率と質の両立を目指す動きが活発です


主な取り組み例


  • タブレットや電子カルテを使った情報共有の迅速化

  • リモート診療や服薬指導など、ICTを使った医療支援

  • 地域包括ケアとの連携強化で在宅復帰支援のスムーズ化


今後の可能性


  • AI活用による見守り支援やリスク検知

  • 職員の負担軽減とケアの質向上の両立


現場の知恵とテクノロジーの融合が、次世代型老健施設の鍵となっています。



▶︎6. まとめ

老健施設は、高齢者の在宅復帰を支援する中間施設として、医療とケアの両面で大きな役割を果たしています連携と専門性のある体制が入所者の安心と自立を支えます


重要なポイント

  • 医師・看護師・リハビリ職・介護職の連携体制が不可欠

  • 医療ケアだけでなく、生活支援や心のケアも重視

  • 在宅復帰を見据えたリハビリと社会的支援が中心


多職種の協働が、施設全体のサービスの質を高めています。



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