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通所リハビリテーションの内容を徹底解説|効果・費用・利用の流れとは

  • 医療法人 博順会
  • 11月19日
  • 読了時間: 21分
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▶︎1. 通所リハビリテーションの内容を正しく理解する


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1.1 通所リハビリテーションとは?基本的な仕組みと目的

通所リハビリテーションとは、介護保険を利用して自宅から施設へ通い、専門スタッフによるリハビリや日常生活の支援を受けるサービスです。

病院での入院リハビリを終えた方や、在宅生活の中で体力や生活動作の維持を目指す方が利用しています。


施設では、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などがチームを組み、身体機能の回復や生活の自立を支えるプログラムを行います。

単に体を動かすだけでなく、食事・入浴・移動など、日常の中で必要な動作をスムーズに行えるようサポートします。


利用の流れとしては、ケアマネジャーを通してリハビリ計画を立て、医師の指示のもとで個別プログラムを実施します。

通所は週1回から週数回まで、本人の体調や目的に合わせて調整できます。


通所リハビリテーションの目的は大きく3つあります。


  1. 身体機能の維持・回復   関節可動域や筋力を高め、転倒防止や歩行能力の向上を目指します。

  2. 生活動作の自立支援   着替えやトイレ動作、入浴など、自宅での生活をよりスムーズに行えるよう練習します。

  3. 社会的つながりの維持   自宅に閉じこもりがちな方も、通所を通じて会話や交流を楽しむことができます。


忙しい家族にとっても、日中の安心した預かり先があることで、介護負担の軽減につながります。


通所リハビリテーションは、利用者本人の自立と家族の安心を両立できる仕組みといえます。


1.2 通所リハビリテーションの対象者と利用条件

通所リハビリテーションを利用できるのは、介護保険の要介護認定を受けた方、または要支援認定を受けた方です。 

自宅での生活を続けながら、身体機能の維持や日常生活の自立を目指したい方が主な対象となります。


具体的には、次のような方が多く利用しています。


  • 病院での入院リハビリを終え、自宅での生活に戻った方

  • 加齢や病気により、歩行・立ち上がりなどの動作が不安定な方

  • 自宅での生活はできているが、体力低下を防ぎたい方

  • 家にこもりがちで、人との交流の機会を増やしたい方


介護保険制度を利用するため、まずは市区町村の窓口で要介護認定の申請を行い、認定結果に応じて利用できるサービスの範囲が決まります。


利用開始までは次の流れが一般的です。


  1. 要介護認定の申請   自治体に申請を行い、介護度を判定してもらいます。

  2. ケアマネジャーとの相談   希望や生活状況をもとに、ケアプラン(介護サービス計画)を作成します。

  3. 医師の指示・リハビリ計画の作成   医療的な視点からリハビリ内容を決定します。

  4. 通所開始   日程や送迎時間を調整し、週1〜数回のペースで通います。


利用条件の中で特に注意したいのが、医師の指示書の有無です。 


通所リハビリテーションは医療と介護の両面を併せ持つため、必ず医師の指示のもとにリハビリを行う必要があります。


よくある失敗として、  ① 要介護認定の更新を忘れて利用が一時中断する  ② 医師の指示書が切れてリハビリ計画が進まない  ③ ケアマネジャーとの連絡が不十分でスケジュールが合わない 


といったケースがあります。


これらを防ぐには、定期的な確認と情報共有が大切です。 

家族とケアマネジャー、医師、リハビリスタッフの4者が協力することで、スムーズに継続利用ができます。


1.3 通所リハビリテーションで受けられる主なサービス内容

通所リハビリテーションでは、利用者一人ひとりの状態に合わせて、身体機能の維持・回復と生活の質の向上を目指す多彩なサービスが提供されます。

単なる「体を動かす場」ではなく、医療・介護・生活支援を総合的に組み合わせた仕組みになっています。


主なサービス内容は次の通りです。


  1. 個別リハビリテーション   理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がマンツーマンで行う訓練です。   関節可動域訓練、歩行訓練、バランス練習などを通して、筋力や動作能力を高めます。

  2. 集団リハビリテーション   音楽や体操を取り入れた集団プログラムで、楽しみながら体を動かします。   運動機能だけでなく、他者との交流による心の活性化にもつながります。

  3. 日常生活動作(ADL)訓練   着替え・トイレ・入浴・食事など、日常生活に必要な動作を練習します。   特に「自宅で自分らしく生活する」ための実践的な訓練です。

  4. 口腔機能訓練・嚥下訓練   食べる・話すといった機能の維持を目的に、口周りの筋肉を鍛える訓練を行います。   誤嚥防止や食事の楽しみを支える大切な内容です。

  5. 入浴・食事・送迎支援   施設内での入浴や昼食の提供、送迎サービスも含まれています。   自宅では難しいケアを安心して受けられる点が特徴です。


さらに、健康チェック(血圧測定や体温確認など)も毎回実施され、体調変化を早期に把握できる仕組みが整っています。


よくある失敗としては、 


① リハビリだけに集中して生活訓練を軽視してしまう 

② 無理な運動で疲労がたまり継続が難しくなる 

③ 自宅での復習を行わず、効果が定着しない 


などが挙げられます。


これを防ぐには、リハビリスタッフと相談しながら、無理なく続けられるペースを見極めることがポイントです。 

通所リハビリテーションの内容をしっかり理解し、自分に合った使い方をすれば、在宅生活がより充実したものになります。



▶︎2. 通所リハビリテーションの内容と具体的なプログラム


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2.1 個別リハビリ・集団リハビリの内容と特徴

通所リハビリテーションでは、利用者の身体や生活の状況に合わせて、個別リハビリ集団リハビリの2つのプログラムが組み合わされています。


個別リハビリは、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)などの専門職が1対1で指導を行うものです。 主な目的は、身体機能や動作能力の向上です。


たとえば、


  • 筋力・関節可動域を改善するためのストレッチや筋トレ

  • 歩行や立ち上がりを練習するバランス訓練

  • 上肢や手指の細かい動作を回復させる作業訓練


といった、その人に合わせた内容が中心です。 


利用者によっては、短期間で歩行距離が伸びたり、階段の昇降がスムーズになるなど、目に見える成果が出るケースもあります。


一方で集団リハビリは、複数の利用者が一緒に行う体操やレクリエーション形式の運動です。 

笑いながら体を動かすことで気持ちが前向きになり、社会的な交流の場としても大切な役割を果たしています。 


また、他の参加者の頑張る姿を見ることで、「自分も続けよう」と意欲が湧くという効果もあります。


ただし、よくある失敗として次のような点には注意が必要です。 


① 個別リハビリばかりに頼り、家での練習を怠る 

② 集団活動に消極的で、参加の機会を逃す 

③ 運動量が多すぎて疲労がたまり、翌日体調を崩す


解決策としては、スタッフと相談しながら無理なく楽しめるバランスを見つけることです。 通所リハビリの魅力は、専門性と楽しさの両立にあります。


2.2 生活動作訓練・口腔機能訓練などの日常支援プログラム

通所リハビリテーションの内容は、単に体を鍛えるだけではありません。 

日常生活で必要な動作を実践的に訓練し、「自分の力で生活を続ける」ことを目指す支援が中心です。


代表的なプログラムには以下のようなものがあります。


  • 生活動作訓練(ADL訓練)   トイレ、着替え、入浴、掃除など、日常生活で行う動作を訓練します。   自宅環境を想定して練習することで、実際の生活にスムーズに応用できます。

  • 口腔機能訓練   食べる、話す、飲み込むといった機能を保つため、舌や口周りの筋肉を動かす練習を行います。   誤嚥(ごえん)を防ぎ、食事の楽しみを維持する大切なリハビリです。

  • 栄養サポート   管理栄養士が、リハビリ効果を高めるための食事バランスを提案します。   体重の減少や筋力低下を防ぐことで、回復力を維持します。

  • 健康チェックと体調管理   血圧・脈拍・体温などを毎回測定し、体調変化を早期に発見します。   医師や看護師が常駐している施設では、体調不良時の対応も安心です。


このような日常支援プログラムは、「施設での訓練」と「自宅での生活」をつなぐ重要な橋渡しです。


よくある失敗として、 


① 自宅では何もしないため、訓練効果が定着しない 

② 食事や水分補給が不十分で、体力が落ちてしまう 

③ 口腔ケアを怠り、嚥下機能が低下する 


といったことがあります。


スタッフと相談しながら、家庭でもできる簡単な運動やケアを取り入れると、効果が長く続きます。


2.3 心身の活性化を目指すレクリエーション

通所リハビリテーションでは、身体のリハビリだけでなく、心のリハビリも大切にしています。 

その一環として行われるのが、レクリエーション活動です。


代表的な内容としては、次のようなものがあります。


  • 季節の行事や工作活動

  • 音楽や歌を取り入れたリズム運動

  • 脳トレやカードゲーム、計算プリントなどの認知機能訓練

  • 園芸・料理などの創作活動


これらの活動には、単なる「楽しみ」以上の目的があります。 


笑顔や会話を増やし、脳を活性化することで、認知機能や情緒の安定を促す効果があるのです。


たとえば、音楽を聴きながらの体操では、テンポに合わせて自然に体が動くため、運動が苦手な方でも無理なく参加できます。 

また、手作業を伴う創作活動は、指先の巧緻動作を保つうえでも役立ちます。


よくある失敗として、 


① 運動ばかりに集中してレクリエーションを軽視する 

② 参加者との交流を避けて孤立してしまう 

③ 活動を「遊び」と捉えてモチベーションが上がらない 


といったケースが見られます。


このような場合、スタッフが声かけやサポートを行い、「リハビリの一部としての楽しみ」を実感してもらうことが重要です。 

心と体の両面からアプローチすることで、日々の生活意欲が高まり、結果的にリハビリ効果もアップします。


通所リハビリテーションの内容は、身体だけでなく心も元気にする「総合的なケア」なのです。



▶︎3. 通所リハビリテーションを最大限に活かす方法


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3.1 効果を高めるための目標設定と継続のコツ

通所リハビリテーションを続ける上で大切なのは、明確な目標設定と継続の意識です。 

目的がはっきりしていないと、モチベーションが下がり、効果も実感しにくくなります。


リハビリの目標は、単に「歩けるようになる」だけではなく、 「自分で買い物に行けるようになりたい」 「家族と一緒に食卓を囲みたい」 といった日常生活に結びついた内容にするのがおすすめです。


こうした目標はスタッフとの面談時に共有され、個別リハビリ計画に反映されます。 スタッフと共通のゴールを持つことで、「今日はここまで頑張ろう」という意欲がわきやすくなります。


継続のコツとして意識したいポイントは次の3つです。


  1. 無理をせず、少しずつ続ける   初めから完璧を目指すより、「できたこと」を積み重ねることが大切です。

  2. 自宅でも簡単な運動を取り入れる   施設で学んだ体操を5分でも行うことで、筋力低下を防げます。

  3. 体調や気分を記録する   日々の体調変化を把握することで、過度な負担を防ぎ、改善の手がかりになります。

よくある失敗として、 


① 効果を焦って過度に運動してしまう 

② スタッフ任せで自分から意欲的に取り組まない 

③ 家での運動を怠り、成果が定着しない 


といった点があります。


このようなときは、スタッフに相談し、ペースを見直すことが大切です。 

リハビリは「続けること」が最大の成果を生む近道です。


3.2 家族・ケアマネジャーとの連携が大切な理由

通所リハビリテーションの効果を長く維持するためには、家族やケアマネジャーとの連携が欠かせません。 

施設でのリハビリ内容と、自宅での生活がつながってこそ、本当の意味での自立支援になります。


家族やケアマネジャーとの情報共有がうまくいかないと、 


① 自宅での介助方法がリハビリ方針とズレてしまう 

② 利用者本人が混乱して意欲を失う 

③ 家族の介護負担が増える 


といった問題が起きやすくなります。


そのため、施設では定期的に「リハビリ経過報告」や「カンファレンス」を行い、家族も参加できるようにしています。 

これにより、家庭での支援方法や生活環境の調整(手すりの設置、動線の見直しなど)をスムーズに進められます。


また、ケアマネジャーはサービス全体を調整する重要な存在です。 

通所リハビリだけでなく、訪問リハビリや福祉用具の活用など、複数の支援を組み合わせたプラン作成を担っています。


このように関係者全員で同じ方向を向くことで、リハビリ効果が生活に根づきやすくなります。 


通所リハビリテーションは「チームで取り組む生活支援」という意識を持つことが大切です。


3.3 よくある活用の失敗例とその解決策

通所リハビリテーションは魅力的な仕組みですが、活用の仕方によっては成果が出にくくなることもあります。 


ここでは、よくある3つの失敗例とその対策を紹介します。


① 目的があいまいなまま通い続けてしまう 

「なんとなく通っている」状態では、効果を感じにくくなります。 

対策は、毎月の目標をスタッフと共有し、成果を振り返ることです。 

小さな変化でも「できた」を実感することが次への意欲につながります。


② 施設での訓練と自宅での生活が一致していない 

施設でのリハビリ内容が日常に活かされないと、定着しません。 

対策は、家でも実践できる動作(立ち上がり練習、階段昇降など)を取り入れることです。スタッフが家庭での実施方法を具体的に指導してくれる場合もあります。


③ 家族や本人の気持ちがすれ違う 

本人は「もっと頑張りたい」と思っていても、家族が負担を心配して止めてしまうことがあります。このようなときは、スタッフを交えて話し合い、双方が納得できる形を探します。 第三者が入ることで、感情的にならず冷静に調整ができます。


リハビリは短期間で成果を求めるものではなく、「暮らしを支える長期的なサポート」です。焦らず、楽しみながら続けることが何よりの成功ポイントです。


通所リハビリテーションの内容を十分に活かすには、施設だけでなく、家庭や周囲の理解と協力が欠かせません。 


本人・家族・スタッフが同じ方向を向いて支え合うことこそ、継続のカギです。



▶︎4. 地域密着で支える通所リハビリテーションの内容(博順会の場合)


4.1 博純苑の通所リハビリテーション内容と特色

医療法人 博順会が運営する介護老人保健施設「博純苑」では、医療と介護の連携を軸にした通所リハビリテーションを提供しています。 


リハビリを中心に、自立支援と在宅復帰を目指す利用者を多角的にサポートしているのが特徴です。


通所リハビリの内容は、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士による個別訓練をはじめ、入浴・食事・送迎などの生活支援まで幅広くカバーしています。 


利用者の「できる力」を引き出すことを重視し、無理のないペースで続けられるプログラムが整えられています。


また、リハビリの目標は単なる身体機能の回復ではなく、「自宅で安心して生活を続けること」。 

そのため、家庭環境や生活スタイルに合わせた実践的な訓練が組まれます。


博純苑の通所リハビリテーションには次のような特色があります。


  • 医療との連携が強い  

    併設の高萩クリニックと常に連携しており、医師の診察や健康管理がスムーズに行えます。

  • 幅広い専門職がチームで支援   リハビリ専門職、看護師、介護スタッフ、管理栄養士が連携し、利用者の状態に合わせたケアを提供。

  • 在宅復帰を見据えた支援体制   通所だけでなく、短期入所や訪問リハビリも利用できるため、在宅生活への移行を段階的にサポートできます。


医療法人 博順会の通所リハビリテーションは、「医療×介護×生活支援」を一体化させた包括的なサービスです。


4.2 医療・介護の連携によるサポート体制

通所リハビリテーションを効果的に行うためには、医療と介護の連携が欠かせません。 


博順会では、整形外科・内科を備えた高萩クリニックとの協力体制を活かし、医療的サポートを受けながら安全にリハビリを継続できる仕組みを構築しています。


たとえば、体調に不安がある方や持病を抱える方も、医師による定期的な診察や健康チェックを受けながら安心して利用できます。 

また、介護スタッフが日常生活の様子を細かく記録し、医師やリハビリ職にフィードバックすることで、適切なケアプランに反映されます。


この「情報の共有サイクル」により、


  • 急な体調変化にも迅速に対応できる

  • リハビリ内容をその都度最適化できる

  • 利用者本人・家族への安心感が高まる 

というメリットが生まれています。


さらに、リハビリの成果を家庭で活かすために、ケアマネジャーや居宅介護支援事業所との連携も重視しています。 


たとえば、住宅改修の提案や福祉用具の利用相談など、生活環境全体を見据えた支援が可能です。


このように、博順会の通所リハビリテーションは単独のサービスではなく、地域全体で支え合う包括的なケアネットワークとして機能しています。


4.3 ご利用の流れと相談方法

博純苑の通所リハビリテーションを利用する際の流れは、とてもシンプルです。 

初めての方でも安心して始められるよう、スタッフが丁寧に案内してくれます。


一般的な利用のステップは次の通りです。


  1. お問い合わせ・見学の申し込み   まずは電話または窓口で相談し、施設の雰囲気やリハビリ内容を確認します。

  2. 面談・状態の確認   リハビリ専門職が身体の状態や生活状況を把握し、希望を伺います。

  3. 医師の指示書発行・ケアプラン作成   かかりつけ医または併設クリニックの医師による指示のもと、個別リハビリ計画を立てます。

  4. ご契約・利用開始   スケジュールを調整し、送迎や持ち物などの案内を受けて利用開始となります。


利用開始後も、スタッフが定期的にリハビリの進捗を確認し、必要に応じてプログラムを見直します。 

利用者や家族の要望にも柔軟に対応しており、「続けやすく、効果を実感できる仕組み」が整っています。


また、短期入所や訪問リハビリとの併用もできるため、退院直後のリハビリから在宅生活の維持まで、一貫した支援を受けられます。


地域に根ざした安心のサポート体制と、専門職による個別支援。これが博順会の通所リハビリテーションの強みです。



▶︎5. 通所リハビリテーションの内容と費用・制度の関係


5.1 介護保険で利用できる通所リハビリテーションの内容

通所リハビリテーションは、介護保険が適用される公的なサービスです。 

要介護認定(要支援1〜要介護5)を受けていれば、原則として誰でも利用できます。


介護保険の対象となる主な内容は以下の通りです。


  • 個別リハビリ(理学療法・作業療法・言語療法など)

  • 集団リハビリや運動機能訓練

  • 健康チェック(体温・血圧・脈拍の測定など)

  • 食事・入浴・送迎サービス

  • 日常生活動作(ADL)訓練・口腔機能訓練


これらのサービスは、医師の指示書に基づいて提供されるため、医療的な安全性が担保されたリハビリといえます。


また、通所リハビリテーションは「介護予防通所リハビリテーション」としても利用でき、要支援認定の方でも週1〜2回の利用が可能です。 

この場合は、体力維持や転倒防止など、より軽度な支援を目的としたプログラムが組まれます。


通所リハビリテーションの内容は、介護保険制度によって細かく定められており、利用者が安心してサービスを受けられる仕組みになっています。


5.2 利用料金の目安と自己負担の考え方

通所リハビリテーションの料金は、介護保険の自己負担割合(1〜3割)に基づいて決まります。 


利用者の介護度やサービス時間によっても異なりますが、一般的な費用目安は次の通りです。

利用時間

要介護度

自己負担(1割の場合)

3〜4時間未満

要介護1〜2

約400〜600円前後

6〜8時間未満

要介護3〜5

約800〜1,000円前後

予防(要支援1・2)

軽度支援

約300〜500円前後

※上記はあくまで目安であり、施設や加算の有無によって変動します。


さらに、食事代やおむつ代、レクリエーション材料費などが別途かかる場合もあります。 

ただし、これらの費用もすべて事前に説明を受けたうえで同意してから利用する仕組みです。


よくある失敗として、 


① 加算(短期集中リハビリ加算など)を理解せずに契約してしまう 

② 食費や送迎費を含めたトータル費用を把握していない 

③ 利用回数を増やした結果、自己負担が想定以上に増える 


といったことがあります。


これを防ぐには、契約前に「1回あたりの総額」と「月額の目安」を必ず確認しましょう。 

ケアマネジャーに相談すれば、介護保険の範囲内で無理なく利用できるよう調整してくれます。


費用の見通しを持つことで、安心して長期的に通い続けることができます。


5.3 よくある質問と不安の解消ポイント

通所リハビリテーションを検討する際、多くの方が抱く疑問や不安をまとめました。


Q1. 医療保険と介護保険、どちらで利用するの? 


A. 在宅生活を支援する通所リハビリテーションは、介護保険が基本です。ただし、退院直後など医療的なリハビリが必要な場合は、医療保険の対象になることもあります。


Q2. どんな服装で通えばいいの? 


A. 動きやすい服装・靴がおすすめです。施設で着替えや靴の履き替えもできるので、リラックスして過ごせます。


Q3. 送迎はしてもらえるの? 


A. ほとんどの事業所で自宅までの送迎を行っています。車椅子の方でも安心して利用できるよう、リフト付き車両を備えた施設も多いです。


Q4. 家族が付き添う必要はある? 


A. 基本的には不要です。スタッフが付き添って介助するため、家族は安心して任せられます。


Q5. 体調が悪い日はどうしたらいい? 


A. 事前に連絡をすればキャンセルできます。無理に通うよりも、体調が回復してから再開する方が効果的です。


通所リハビリテーションは、利用者のペースや体調を第一に考えた柔軟なサービスです。 

不安や疑問がある場合は、施設スタッフやケアマネジャーに遠慮なく相談することが安心への第一歩です。


通所リハビリテーションの内容と費用の関係を理解しておくことで、「利用したいけれど費用が心配」という不安を減らせます。 


制度を上手に活用することが、継続的な自立支援につながります。



▶︎6. まとめ:通所リハビリテーションの内容を理解して前向きな生活を


6.1 通所リハビリテーションの内容から見える3つの価値

ここまで見てきたように、通所リハビリテーションは単なる「リハビリ施設」ではありません。 

医療・介護・生活支援を一体化させた総合的なサービスです。


その内容から見えてくる価値は大きく3つあります。


  1. 身体と心の両面から支えるケア   個別リハビリ・集団体操・口腔機能訓練・レクリエーションなど、心身をトータルで整える仕組みがある。

  2. 自立支援につながる実践的なプログラム   単なる訓練にとどまらず、着替え・入浴・食事・歩行など、日常生活に直結した内容を重視している。

  3. 家族と地域を巻き込んだ包括的支援   ケアマネジャー・医師・家族が連携し、安心して自宅での生活を続けられるよう支える。


この3つの柱があるからこそ、通所リハビリテーションは「自分らしい暮らしを取り戻すための場」として、多くの方に選ばれています。


通所リハビリテーションの本当の価値は、“できることを増やし、笑顔を取り戻すこと”にあります。


6.2 利用を考えている方へのアドバイス

これから通所リハビリテーションを利用しようと考えている方に、覚えておいてほしいポイントがあります。


  1. まずは見学・相談をして雰囲気を知る   実際に施設を見て、スタッフや他の利用者の様子を知ることで安心感が生まれます。

  2. 目的を明確にする   「歩きたい」「自宅での生活を続けたい」など、具体的な目標を持つことでモチベーションが高まります。


  3. 家族やケアマネジャーと一緒に考える   一人で抱え込まず、周囲と情報共有することでより良い支援を受けやすくなります。

  4. 継続するために無理をしない   リハビリは“頑張りすぎないこと”も大切です。体調を優先しながら続けることが効果を高めます。


また、利用を始める前に、介護保険の申請や医師の指示書の準備も忘れずに行いましょう。 

手続きが整っていれば、スムーズにサービスを開始できます。


通所リハビリテーションは、短期間で成果を出すものではなく、「生活を支え続ける長期的なパートナー」です。


6.3 通所リハビリテーションを始める第一歩

「体を動かしたいけど、一人では不安」 「自宅で過ごす時間をもっと充実させたい」

そんな思いを抱えている方にとって、通所リハビリテーションは最適な選択肢です。


最初の一歩は、難しいものではありません。 

まずはお近くの施設に問い合わせ、見学や相談をしてみましょう。 

専門スタッフが、利用までの流れを丁寧に案内してくれます。


また、介護老人保健施設「博純苑」では、医療と介護の両面から支える通所リハビリテーションを実施しています。 

理学療法士や作業療法士が一人ひとりに寄り添い、無理のないペースでリハビリをサポート。併設クリニックとの連携で、健康面にも配慮された安心の環境が整っています。


利用者の「もう一度、自分の力で生活したい」という気持ちを大切に、地域に根ざした支援体制を築いています。


通所リハビリテーションの内容を正しく理解し、自分らしい生活を取り戻すこと。

それが、前向きな毎日への第一歩です。



▶︎通所リハビリテーションなら医療法人 博順会へ


理学療法士・作業療法士が一人ひとりに合わせたリハビリを行い、無理なく続けられるサポート体制を整えています。 

医療と介護が連携し、在宅復帰・自立支援を目指す方に最適な環境です。 


詳しくは医療法人 博順会のホームページをご覧ください。







 
 
 

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